ようやく日本国内でもAmazon Kindleが販売開始され、それから少し時間が経ちました。購入者も結構増えてきたと聞きます。いよいよ遅れに遅れていた日本の電子書籍化が動き出しそうに思います。これで動かないとヤバいでしょう。世界から遅れることになると思います。

そんな中で個人的に一つ気になっているキーワードが「EPUB」です。端的に言えば、国際的な電子書籍の規格の一つなので恐らく当分は標準フォーマットと考えて良いと思います。(将来的には、色々な機能が追加されてフォーマットが変更される可能性は想定できますが、現在は普及するしないの段階です。)

潜在的に存在する、書くというスキルを持った人が、自費出版を容易に出来る仕組みがEPUBでもあります。色々な文章を書く人が今後もっともっと増えてくる、そんな土台が電子書籍だと私は考えています。出版業界の事はハッキリいって分かりませんが、EPUBで自費出版が身近になる。これは画期的な事だと思います。

さて、我々が使っているlivedoorも、EPUBフォーマットでの書き出しを先日サポートしました。そしてアップデートによって画像の書き出し機能もサポートされるようになりました。

EPUB書き出し機能をアップデート!画像の書き出しに対応しました!|livedoor Blog 開発日誌

ただ、私個人の意見としては、有料プランだけで使用可能にするのは時期尚早に思えます。何しろ日本で電子書籍がまだ普及していない段階ですからね。将来的には有料プランのみで利用できる機能にしても良いと思いますが、現段階で(機能的にもまだ不十分だし)有料プランのみ対応ってのは開発体制にも良いフィードバックが返ってこないのでは無いかと考えています。

第一に、EPUBで電子書籍化してどうこうなる品質でブログを記しているユーザーがどれくらいの割合でlivedoorブログを使っているのか?と考えるとほんの少ししか居ないと思います。ほとんどEPUB書き出し機能を使うユーザーは居ないのではないかと思う訳です。(物珍しさでそりゃ最初は試す方も居るでしょうけど)

# 書き貯めたブログをEPUB形式で書き出したいというニーズは極一部であるかも知れません。そういう少数のユーザーを有料プランに引き込むことは可能かも知れません。

まぁ、昨今の日本人は、無料サービスを利用させてもらっている立場であっても、
「利用してやってんだからキッチリ作れや!」
的な横柄な考えを持つ人種でもあるので、運営側としては最初から無料/有料で線引しておきたいという考えも分からなくはありません。

とにかく、まずは電子書籍というものをもっとメジャーにする必要がある、盛り上げていく必要がある。その手段としての一つがEPUBでもあるし、そういう段階だと私は捉えています。話は普及してからじゃないかなぁ