もう何年か前、職場で拡張子が.cdrという不明なファイルを開きたいと相談されて調べたところ、CorelDRAWで作られたドロー系のファイルだと分かり、結局Adobe Illustratorで開けると言う事を知ったので、このブログに記しました。
コンスタントにこのエントリーにはアクセスが多いです。という事は同じ境遇に立たされて困っている人が日常的にいるんだと想像します。
当時の事を思い出してみると、クライアントが中国の会社で、スタッフも中国人。日本語はかなり上手で会話は全く問題なし。WindowsのPCを使っているけれど、あんまりPCの操作に慣れていないという事でした。買ったばかりのVistaモデルのノートPCを使っていて、しばらく操作をしないと電源が切れてしまう事に困っていると相談され、打ち合わせ時に持参していただいて省電力設定を見なおしてあげた記憶があります。
そんな感じだったので、相談された時も資料(ファイル)が中国の本社から送られてきたけれど、開けなくて困っているという内容だったと思います。ヒアリングしたら拡張子が.cdrのファイル名だと分かり、漠然と図面らしいと言う情報を貰ったのでDRAW系の図面だと推測しました。
そんな訳で、当時、誰も使った事がないCorelDRAWの図面ファイルを開くべく調査した次第です。
さて、先のエントリーでVisio 2002でも開けるという事を記したのですが、私は現在Visio 2013という最新のバージョンを使っています。ハッキリ行って非常に使いづらいです。劣化しまくりですね。
Visioは結構高価なソフトウェアなので、そうそう気軽には購入できないのですが、BizSparkというMicrosoft社の小規模事業者支援制度のお陰で、Office製品やWindows各種、Visual Studio等も無償で使わせてもらってます。お陰で取引先へのデモや開発関係の資料作りに役立てています。
さて、このVisio 2013で.cdrファイルが開けるか試してみたくなりました。しかしCorelDRAWは持っていません。そこで対象となる.cdrファイルを調達しなくてはなりません。インターネットでGoogleを使って探すことにします。参考にしたサイトはこちら。
要するにファイルが見える状態で公開されているApacheサーバーを検索するって事ですね。具体的にはGoogleの検索BOXにこんな感じで指定すると見つかりました。
intitle:"index of" "parent directory" ".cdr"
これで拡張子.cdrファイルをゲットです。得体のしれないファイルなので当然ながらVirusチェックは必ず実行します。
これをVisio 2013で開こうとしたら・・・無理っぽい。なんで?
Visio 2002で開いた時の手順では、CorelDRAWのファイルを選ぶことが出来ません。無理やりドラッグ&ドロップしたらエラーメッセージを表示でした。Visio 2002から2013で退化してんじゃん・・
さて、流石にこんな結果では引き下がれないので、BizSparkを使えるようになって以来使ってなかったLibreOffice(OpenOffice)のDrawでもやってみます。私はOracleが好きじゃないので、Sunが買収された時にOpenOfficeは捨てて、派生したLibreOfficeに鞍替えしました。現在はOpenOfficeはApacheが管理していますのでどちらでも良いですけどね。LibreOffice 4.0を仮想環境にインストールして検証してみました。
LibreOffice 4.0 Drawを起動して、ファイルを開くから、当該.cdrファイルを指定してみたところあっけなく開くことが出来ました。Visio 2013と違い、しっかりファイル形式フィルターにもCorelDraw(.cdr)という選択肢がありますね。という訳で無償のLibreOffice-Drawでも、拡張子.cdrのファイルを開く事は可能だと分かりました。
VisioやIllustratorは高価ですし、業務用ならまだしも個人では使っている人が少ないと思うので、LibreOfficeで開けるって事の方が有用な情報では無いかと思えます。残念ながらIllustretorは私は個人では持ってないので現在は検証出来ません。あしからず。