気になるブログ記事を目にした。

【ショートコラム】一生食べ続けられるフリーランスの条件 : NPO法人NEWVERY山本繁のパーソナル・ブログ

20代~50代までのフリーランス(個人事業主)について年代によってカテゴライズした分析を記してくれている。私なりに表にしてみた。

年代 資質
20代 年上から好かれること
30代 スキル、経験、実績が伴うこと
40代 分岐点。年下から好かれること
50代 年下から相手にされること。
無理なら廃業に追い込まれる

現在40代の私の経験からすると、これは実にマッチしている。10代後半から社会に出ているので、年上から好かれる(年上と一緒に居るのが楽しい)というのは私の強みであったと思われる。

30代で私は三要素をそれなりに手に入れたが、健康問題という要らない課題をも背負う事になり一線から退いた。つまり最も美味しい時期に活躍し損ねた。人生においては一番キラキラ出来る年代で躓いて損をしたとか、負けたという感じである。

現在40代の私は分岐点にいる。これは言うまでもなく猛烈に自覚しているのだが、今まで会社員として企業に雇用されて働いてきたが、昨年途中からフリーランスとして自分で仕事を開始した。これは大きな分岐点である事は間違いない。そして要求される資質も一転する。年下に好かれなくてはならない。

私はサラリーマン時代の20代後半に一応それなりのポジションを与えられて後輩を部下として従えるポジションも経験している。そしてその時に「育成 する」という新たな生きがいを見出したのを忘れない。

もっともそれは転勤という会社側から一方的につきつけられたイベントによって志半ばで中断させられ た。しかし皮肉にも私本来の姿である「オールラウンドプレイヤー」的な、臨機応変何でも対応出来る技術員をとして再出発する事を要求されそれに没頭した。 他人ではなく自分を操るのは意欲さえ有れば実に楽だ。

しかしやる気旺盛、走りすぎて健康問題という思い荷物を背負う事になる。くすぶり続けてついにサラリーマンとしては就業不能となった。体調が不安定過ぎたのだ。そういう人間を雇用する企業はほぼ皆無だろう。くすぶった30代後半を回復に努める。

そして40代前半でようやくそれなりの体調に復帰したのが現在である。雇用される事はもはや期待出来ないし、私自身も望んでいない。また元の木阿弥はごめんである。自分でやるしかないと考えてフリーとなった。

どうやら、20代後半で中断したままの、後輩の育成の部分を私は消化しなくてはならない様である。幸い私は年下に頭を下げることも苦ではない。そういう所にプライドを置かないからだ。礼儀を重んじれば敬語や丁寧語を使うことも当たり前だと考えている。

い ずれにしても40代は転換期。どんどん実権を握りつつある年下と交流して行かなくてはならない。それが出来なければ未来はないと言うのは、40才になりた ての頃に経験したアルバイト先でも痛感させられた。もはや個人事業レベルに年齢による上下関係など存在しない。そこを変なプライドで意固地になる様では生 き抜いていけないだろう。

まさしく的を得た指摘を記したブログを読めて、また少し考えが固まってきた。どうやら30代の黄金期を失敗した私の人生だが、まだ終わりではなさそうである。


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